プロレス会場でのバイト

プロレス研究会に所属していたこともあり、プロレス会場でのバイトも良くやりました。そのときの経験談を記したいと思います。

仕事内容:会場作りから花道の警備まで結構いろいろな仕事があります。

まずは会場作り
体育館にシートをひく。これが結構な重労働でいきなり疲れます。緑色のシートを体育館全体にひいていきます。

リング、いすの運搬・設置
リングの部品などはかなり重いです。一度広島の西条プラザというスーパーの屋上での興行があったのですが、エレベーターがなく、階段で屋上まで運んだときは死にそうになりました。
リングの組み立て自体はリング屋さんがいてアルバイトの出番はありませんが、ロープやリングが思いのほか硬かったのを覚えています。いすも半端ではない数をしかも座席表に合わせて並べていくものですから時間がかかります。しかも、まっすぐに並ぶようにロープを使用して1列ずつチェックしていきます。並べ終わったら座席の後ろに座席NO.をテープで貼っていきます。これまた、気が遠くなるような作業です。もちろん2階の座席にも。大会場だと椅子自体にNo.リングされていてなかったのですが、逆に1階の花段が設置される場合が多いです。

リングが設置されると、リング上で練習を始めるレスラーもいます。座席No.を貼りながら横目で見ていました。受身を取った大きな音が体育館中に響きます。ケロちゃんが鉄柵に足をかけてひたすら腹筋をしていたのを覚えています。「リングアナウンサーは腹筋鍛えて張りのある声を出さんといかんのか」としみじみ見ていました。また、体育館のトレーニングルームで筋トレするレスラーもいます。見ていたら越中とミスター高橋に「なに見てるんだ」とイスを投げられた事があります。その日の試合で「越中、負けろ」と念じていたのは言うまでもありません。

会場設営がひと段落すると、試合中の役割分担を決められます。受付、警備、案内、花道等に分かれます。受付になると中盤あたりまで試合を見ることが出来ないのでハズレです。

会場案内はお客さんに座席を聞かれたときの対応をしなければならないので頭の中に東西南北と数字を叩き込まなくてはなりません。試合前は良いのですが、試合中は会場が暗いので先導するのも大変です。

花道の警備はかなりキツイですが試合は全て見れるのでお薦めですね。入場時にはロープと体を使って選手に近づけないようにしなければなりません。殺到するのでもみくちゃにされます。ドサクサ紛れにドツカレル事もしばしば。しかし、レスラーを間近でみれるので興奮しますよ。そして、場外乱闘になったら大変です。もうめちゃくちゃです。
一度、橋本真也入場時に客が手を出したため、ぼこぼこにされて会場から出されたのを間近で見ました。度が過ぎるとこうなるんだと言う見せしめかな。

全試合終了後のかたづけがかったるい。設置したものを全て撤収し、掃除して終了です。

バイト代は1万円弱だったと記憶しています。1日拘束され、飯・プロレス付きですからプロレスファンにとってはおいしいバイトでした。

また、レスラーへのケーキなどの生ものの差し入れはたまにもらえました。(有名な店のものなので美味かった)。

余った弁当も一杯貰って帰りました(グレードの高い弁当だったので有難く頂きました)。

その他 プロレス関係のバイト

広島では我がプロ研は有名だったので、広島でプロレス興行をする団体から宣伝を頼まれることも良くあった。

街中へのポスター張り:夜中に車で張りまくる。目立つところに貼りたいが、目立つところは人が良く通る。パトカーが通ったりすると緊張する。

イベントの手伝い:興行前にトークショーなどのイベントをする場合、会場の設営や会場整理をする。